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第20回問い立てラボが、12月20日土曜日、14:30から安田女子中高等学校で行われました。

デーマは

多角的複合的な学びをデザインする
「教科横断型の授業づくりを体験してみよう 〜従来の教科の枠にとらわれない授業の可能性を広げよう〜」


今回は教科横断ということで、数学と世界史、古文と体育でトライアル授業体験してみようという趣旨です。

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まずは代表の山崎先生から、問い立てラボの活動の概要について、いつもの通り説明ありました。


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また教科横断をどう捉えるかについてもPowerPointを使って説明がありました。


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そして教科横断の提案者について紹介がありました。


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数学山崎先生

世界史川本先生

国語東迫先生

体育髙田先生


ご覧のメンバーです。


まず、数学と世界史のグループと国語と体育のグループに分かれます。


それぞれのグループがそれぞれの授業の概要について授業者から説明を受け、協議をします。


この時に修正意見があれば修正し、ブラッシュアップしていきます。


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その後全体の場に戻って、数学と世界史の授業を、国語と体育の協議をしたグループが受け、逆に国語と体育の授業を数学と世界史の協議をしたグループが受けるという形です。


まず数学と世界史の授業が行われました。


数学はなんといきなり対数でした。


対数の公式や法則についてお話があり、エキスパート活動をやった後ジグソーをかけるという方法です。


ジグソー法によって、よくわかっている人が少しは入っているのでアウトラインをつかむことができました。


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そしてその計算の裏側にはどんな歴史が隠されているのか、川本先生によるファシリテーションで世界史の資料や図版を使って説明がありました。


時間がなくてグループワークをする予定だったのをほぼ説明に変えながらされていました。


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宗教に支配された中世という時代がどれほど物事を客観的に見る力を奪い、数学の世界の進み方を遅らせてきたのかということを図版で読み取るというものでした。


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この辺のグループワークを実際にやると大変に面白かったのではないかと思います。


続いて、国語and体育。


古典の源氏物語の蹴鞠のシーンを採用していました。


登場人物の詳しい説明、時代背景、場所等PowerPointで図版を使ってわかりやすく説明。


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古文の「かどかどし」という言葉をキーワードに、蹴鞠という遊戯を通して登場人物の人物像を探っていくと同時に、その人物像は体育の競技においてどういう意義があるのかと言うことを探るものでした。


体育にチェンジし、高田先生がキビキビとグループ分けの指示をし、柔らかな風船を使って滞空時間の長さを利用して、やりやすく蹴鞠を行いました。


相手に蹴りやすいボールを渡すこと、うまくコミニケーション取りながらとにかく続けるということに注意して、参加者の皆様は楽しそうにプレーされておりました。


その後、ジャッジによってベストかどかどしパーソンを各グループで決めて表彰、コメントもありました。


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古典に戻って、かどかどしき人物がその後どうなっていくのか、読み取っていこうということで終了。


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2つの授業を受けて、全体の場で振り返りをしました。


まずはグループでペチャクチャタイム。


その後palletというアプリを用いて、意見を集約し、全体化しながら意見交換しました。


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とりあえず、コメントを貼り付けます。


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学びの快感は「物事と物事が繋がること」だという話を聞いたことがある。繋がることの快感を沢山作ると関心と想像と知恵が増える気がする


古典×体育について,柏木選手権にしたら、次の古典に繋ぎやすかったかもしれない


数学ってそういうことやってたんや、すげーって生徒に思わせたら教科横断の授業は成功な気がしました


反転授業の形なら簡単に導入できるかもしれない


教科横断型の授業の目的は知識でなく、見方を知ること深めることな気がしました


教科横断型って名前がよくない?


教科横断をする時期,各教科に何かいいものが返ってこないとやる意味がない?その点では授業のはじめにするほうがいい?


各教科の見方・考え方をすごく意識することができました。この形で校内研修ができたら、お互いに他教科の見方・考え方を知ることができると思いました!


指導要項という「決まり」から外れてみる。ルールメーキングを先生が始めてみては!(笑


教科横断型授業の作り方,各教科から横断で使えそうな題材を挙げて、他教科の先生に料理してもらう


情報量が多すぎると、生徒は混乱するかも


どちらかの教科がおまけにならないようにしたい、その横断型授業で授業が成立させたい(もう一度同じ部分を各々の教科でしなくてもいいようにしたい)という意見が出ました!


今日の総括,大切なのはアウトプットすることなのだと思います。クロスカリキュラムも今後の学校教育に必要不可欠です。学生には詐欺などに引っかからないように 自己防衛する力などを得る事が本当に生きる力へ繋がると思います。


学校で学ぶ事は全てが値を求めるだけではない。考え方を知るのも勉強。色々な事を総合的に考える事が大切。 


教科横断型授業に触れて,私たちの話し合いのグループでは4人中3人が教員ではなかったのですが、本日の教科横断型授業の体験を通じて、生活に即した授業や体験を子供たちに経験させたい、多世代参加や自然探究などの新たな視点での授業を提案するなど、さまざまなアイデアを共有できました。今回の授業も2つの教科がセットになっていることでインプットアウトプットが常に行われ記憶に残りやすいな、と関心を持ちました。今回の授業を受けとめ、それぞれの現場で活かしていきたいたです。


感想,横断しているけど、教科の目的を大切にしているので、各教科の大切にする部分がぶれなければ、どちらの教科にとっても価値のあることになることがわかりました。わからないと言える環境があるのも、学びが深まるひとつだとおもいました。実際に授業をする前の協議がとても大切だとおもいました。


気づき,本日の教科横断型の学習は、とても面白い授業でした。気づきとしては、この面白さが一通り学習してきた大人の視点である可能性があるかなと考えました。初めて学ぶ生徒だとしたら、もしかすると忙しくて思考が追いつかなかったかもしれない。


授業進度を合わせるのが大変そう,導入てこそ真価を発揮するだろうから職員室での連携方法をうまくやりたい


これからできること,自分の教科の中で他の教科と重なることがあるかどうか調べておいてチャンスを伺う。教科横断ができそうな先生と関係を作っておく。ただやっただけの形にしないためにその教科の本質に関わるところをしっかりとつかまえておくことが大事。事前協議での活発な意見交換が授業をよりブラッシュアップしてくれたので、やはりやるときにはいろいろな人からの意見やご指摘をいただく方が良いと思った。


教師と生徒のギャップに気をつけた方がいいのかも!,教員側が一度「航海と対数」の繋がりに視点が向いた時に、どんどんそのテーマで進めていってしまって、生徒の「なんでこの現代に航海のための計算をしないといけないの?GPSは?」という思いに気づかないこともあるのかもその意見も汲んで授業を作れるように気をつけたい!


教科横断は学んだことを繋げるきっかけになるきっかけになれば十分やりすぎると自主性が失われるかも?今の系統化された学びもそうなった理由があるこれも世界史横断的な学びと系統的な学びどっちがいいの?どういうときにどっちがいいの?他教科と結びつけたい理科VS数学は数学だけで完結すべき


すぐには点数に結びつかずとも、頭に染み込む度合いが強い印象を持ちました。


教科横断のバランス,これまで教科横断は50/50バランスだと思っていましたが、80/20もありだと思いました。 


不確かなものが多い時代,自分たちの時代も携帯電話やスマホ、インターネットが無かった時代だったが順応できている。新しいものは今後ふえてくが大事なことは挑戦する心と諦めない姿勢が必要だと思います。  


実生活の内容について,実際の授業の中に入れ込むのは生徒の興味関心を引き出せるので今後もやってみたい。なるべく対比となる教科で横断的教科を作れば面白い。環境問題の話など。理科と数学だと内容が似すぎているのであまり授業としてはあんまり洗練されたものにならないのではという意見があった。本日の対数計算の場合だと、綺麗に値が出ないものも今後も増えてくると思うので、近似した値を求めさせるのは意味がある。


ジョン・ネピアの計算,今日、解いた計算が何かに結びついていたらもっと面白いなぁと思いました。クロスカリキュラムの良さが発見でき、ためになったワークショップとなった。


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トライアルな授業であっただけに、改善点や疑問点、批判的な指摘もありました。それはやはりいいトライアルだったからこそはっきり見えてきたのではないかと思います。


それ以上に、実際にトライしてみたことで、参加者全体が様々な発見をし、認識を深め、教科横断のあり方について課題を持ち、より良い学びについてまた深く考えることになり、さらに次のステップに大きく前進するジャンプ台を得ることができました。


また、参加者の皆さんからのフリートークも途切れることなく、様々な興味深い指摘がありました。


特に教員でない方の参加も4割ちかくあり、非常に厚みのある指摘があちこちからありました。


問い立てラボの良いところ、代表の山﨑先生の個性炸裂というところですね。(笑)


自由に柔軟に大胆に挑戦し、常に新しいものを作り出していく、試行錯誤していくことが教える側にも学び手にも必要であることを、参加者の一体感とともに実感した会となりました。


問い立てラボはこれからも様々にチャレンジしていきます。